第一話

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入学式の後は対面式を兼ねて始業式に出席する。 まあ入学式の時は二年生も三年生もほとんどいなかったからね。 なんだかドキドキするなあ。 これからはJKなんだ! 大人っぽくなれるかな… 小さいからって馬鹿にされないかな… 素敵な彼氏もできるかな…! そんな夢を胸に、 1年1組19番 津久見小冬とある椅子にちょこんと座った。 しかしその瞬間、 私の夢はあっけなく壊されてしまう。 「あれ、いねえ。」 いいいいいいいいいいいいいいますけど!! え!? いまこっち見て言ったよね? こっち見たよね!? お兄さん!? 見たよね!?!? 少し怒りながら 「います。」 小声で言った。
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