農耕・狩猟の国 フリア公国

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ギルドではギルドカードを発行し、個人の証明としている。 発行については無料で、1~5年の短期、6~10年の長期、10年からのメンバーズ登録がある。 ギルドでの仕事は掲示板に貼られる依頼用紙から選ぶ。掲示板には子守、掃除、留守番、手伝いなど、討伐意外のものがあり、誰でも受注可能である。 討伐依頼などは、個人のランクでギルドから斡旋するため、自由には受けられない。 ランクは下から、C、B、A、S、SS、SSS、とあり、厳密に審査される。 帝はSSSでトップクラスのものたちが持つ二つ名である。 「着きました」 いいタイミングだ。 「フレア!」 ゴウッ! 「アイスウォール!」 パキィン! ドオオオオオオオン! 「「ぶふぁっ!」」 扉開けた瞬間に爆風に見舞われるとは。 ちょっとだけ死ぬかと思った。 「マースター! 件の登録者お連れしましたー!」 「お!? おう! ちょっと待たせとけ……っぶない!!」 「俺と闘ってんのに余所見なんて、許さないっすよ!」 どうやら立て込んでるようなので、割愛。 「いやいや、お待たせしてすまない。今回の帝候補者が粘ってねえ」 「(死ーん)」 その粘りはどこへやら。カッチンコッチンに凍ってます。 「さて、先に名前を聞いておこうかな」 「あ、『シャオと言います』はい……ん?」 「シャオくんか。おれはこのギルドのマスターのロイズだ。ここに道具は全部そろってるから、さっそく始めようか」 今おれ名乗ったっけ? 多分ウルが勝手に『ご名答です』デスヨネー。 つかシャオって。 創造神てセンスな『もしかすると手が滑って、あなたが今すぐにデブで油まみれなハゲオヤジになってしまったらごめんなさい』いことなんて全くないよな、さすが世界を創ってきただけあるわ。 うん、シャオ……カッコイイジャナイカ。
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