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「ではまず属性から調べてみようか」
そう言ってロイズさんが……正確には受付嬢が出したのは
水の入ったコップ。
水、と言っても、触ったものの魔力に反応して色を変える液体で、魔獣などの生態調査に使われるものだ。
うん、まあ、あらためて出されると、困惑の二文字しかない。
知識が無かったら飲んで(=死)たわ。
コップに指を突っ込む。
水は最初、赤から始まり、青、緑、黄、茶、紫、黒、白と変化し、最後に金色になった。
「「( ゚д゚)………」」
ロイズさんと受付嬢の顔ワロタ。
「じゃあ……次、量調べようか……」
お次に登場したのは
体重計。
これは……原理は知らんけど、なんか量が計れるんだって。
便利だね!
針は止まることを知らず、回り続ける。
「「「( ゚д゚)」」」
おれもなった。
「君はいったい……」
ドガアアアアアアアアアン!!
爆発多いな!
「ハア、ハアッ……見つけたぞ!」
げ。
またあの兵士か。
「リーナ騎士団長ではないですか! どうしたんです?」
ロイズさんまじ冷静。
「おお、ロイズさんではないか。……いや、今は……貴様に用があるっ!」
迫り来る大柄な鎧。
風切り音と共におれを貫かんとギラつく刃。
「どおおおおおう!!?」
緊急回避ぃ!
「ちぃっ!ちょこまかと……」
「ちょ、リーナ団長! なにしてるんですか!?」
そーだそーだ!
「この者は不法入国している!捉えようとしているだけだ!」
いやいや、殺る気まんまんでしょうよ。
「リーナ団長、ちょーっとあなたじゃ役不足かなぁ、とおれは思うよ」
ロイズさん、 今 そ れ 言 う か ?
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