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「どう? 思い出した?」
「いいえ全く」
つかなんでいわゆる 負 の神が勢揃いしてんの?
しかもなんでこんなフレンドリーなの?
なんでいつの間にか白骨死体……死神さんは服着てんの?
「………ゴフッ………まあ…………己が使命を…………続けて行けば………………そのうちに思い出す…………………ゴフッ………じゃろうて………………」
「それもそうですね」
「では、また主と共に異界を旅できるのですね……。嗚呼……なんという僥倖……」
「じゃあ、1000年前の続きからでいいのかな?」
「ええ、構いませんよ。あ、せっかくですから、初めはトリックスターだけにして、あなたがたは後から行きましょうか」
おれの横で何かが着々と決まっていく。
最後にウルの笑顔を見た。
そして今。
おれは
落ちている。
***
「そういえば、続きとはどの世界からでしたか?」
「わたしも覚えてないな~」
「たしか、トリックスターが『うはwww剣と魔法のファンタジーキタコレwww』とか、騒いでいませんでしたか?」
***
「…………………げふっ」
一分くらいかけて地面に激突しました。
あの一分はもう二度と味わいたくない。
ところでどこだ。
ぱっと見森の中……だな。
たださ、木がでけえんだ。
30~40メートルあると思う。
まあ。
じっとしててもしょうがないし歩こう。
ふーむ。
なんでこんな落ち着いていられるんだろう。
むしろ期待と高揚が湧き上がってくる。
思わず足早になり、ふと、森の端に行き着いた。
もちろん崖であるが、少し先に立派なお城が見えた。
すんでれら城みたいな。
道は長そうだけど、あそこまで行かないとなんもできんし。
「急に泣き出しーたそーらに♪声を~あーげてはしゃぐ無邪気~なこ~ども~たち~♪」
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