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「あのこの名前…何て言うんだろ」
その頃レントは、リンネのすぐ近くの木の裏からリンネの事を見つめていた。世間的にはこれをストーカーと言うのだが、狼には関係ない。むしろ「人は皆、愛を追い求めるストーカー」だ。狼人間だけど。
「名前…聞きてぇけど…にしても何か引っ掛かるんだよなぁ…赤いずきんに、狼…」
二つのキーワードを重ね合わせた時、レントの頭の中に一つの童話が浮かんだ
「そんな…まさか…。いや、でもおかしくはないか…。いやいやいや、俺あのこに恋してるし。それはないよな。うん。」
勝手に自己簡潔したが、やはりモヤモヤと何処か心に引っ掛かるものがあった。
「「これって、やっぱり――――」」
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