都市について

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「第一区」 都市外縁部「灰煙」に最も近く、常に濃い煙が漂う排煙区画。人が住むには適していない区域なのだが、何故か空気が冷えており過ごしやすいと言われている。 「第二区」 高層建築物が立ち並び、摩天楼区とさえ呼ばれる区画。共同住宅として使われている建物が多いため、住んでいる人の数は最も多いと言われている。が、立ち並ぶ建築物が落とす影のせいか、都市内でも最も暗い区画。 「第三区」 都市の中央とも呼ばれる、迷宮で得られた物資やクレッド硬貨のやりとりが最も盛んな、唯一迷宮を持たない市場区画。常に白熱灯が区画内を照らし、昼も夜も眠らない不夜の区画でもある。 「第四区」 ギルドの総本山、全ギルドが唯一集うことのあるギルド館を持つ区画。また最も難易度の高い迷宮が存在する為に人が住んでいない無住区画。 ギルド館はこの迷宮を見張る為に建てられたとも一説では言われている。 「第五区」 落ち着いた雰囲気と、都市随一と言われるほど生前とした区並を持つ地域。恐らくは貴族と呼ばれる人らが住むような区画だったと考えられており、個人住宅の立ち並ぶ区画でもある。女性からの人気も非常に高い区画。 「第六区」 別名顕学区。武器から生活必需品にいたるまで多くがこの区画で作られ、また都市についてや迷宮についての研究が行われている、いつからなったか商業系・研究系ギルドの総本山。その独特な雰囲気からかかなり近寄りがたいものはある。 「第七区」 都市内における唯一のアンタッチャブル領域。都市を動かす巨大な蒸気機関の集まった蒸気区画であり、誰一人として入ることを許されていない場所。「灰煙」と近しい何かがあるのは明白で、入ろうとしても気付けば元居た場に戻される謎多き区画。少なくとも蒸気機関が動いていることだけは確かだが、誰が管理しているかは一切謎。
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