第1章

2/5
前へ
/5ページ
次へ
第四章 猟師 それから一週間程たち、 「ふふん、ふんふん~♪」 リンネは花畑で一人ピクニックをしていた。 おばあさんの病気が先日やっと治り、お見舞に行く日々が終わったのだ。 しかし、あのお見舞だけがおおかみの少年と会える口実のような物であった為、同じ時間に同じ道を歩き、花畑へ行く事を決めたのだ。 「ふーふふん♪抹茶プリンで世界征服~」 …謎の歌は無視して。 しかし何故彼女がここまで機嫌がいいかと言うと、理由はおばあさんのお見舞が終わった事にあったのだ。 「あかずきん」の話しと言えば、病気のおばあさんが居てこそ成り立つもの。つまり、もうこれは作られた話しではないのだ。 きっと明日くらいになれば、あの人にも会える そんな希望を抱きながら、リンネは花の冠を作っていた。 …その幻想がぶち壊されるとも知らずに →
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加