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同じ塾に通っている元同級生の安川は、
超難関校を受けた
安川とは小学生来の親友だ
彼女は毎日頑張っていた
寝る間も惜しんで、
周りの期待に応えようとしていた
弱音一つ吐かない彼女に気付いていたけど、
気付かないフリをしていた
絶対受かると思ってた
彼女も落ちた
安川が落ちたことの方がショックは大きかった
「みよりー私落ちた」
「私もだよ、お疲れ様」
「みよりもかー
なんでかな、私あまり落ち込んでないの
本当は受かりたくなかったのかな?」
安川は笑ってた。
あんなに頑張ってたのに。
私より頑張っていたのは確かだった。
落ちて当然じゃない人が落ちた。
どうやったって、報われないことがあるんだと知った。
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