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あれ…ここはどこだろう…
暗くて周りがよく見えない。
“亜稀ちゃん”
この声は…碧?
“亜稀ちゃん…おいで”
碧どこ?私よく見えなくて…
辺りを見たけれど、やっぱりよく見えない。ゆっくり歩き出したその時、私の手に何かが触れた。
あ、碧?
それは人の手だった。私の手を掴むと強く引き、私は抱きしめられた。
碧…!?ねえ碧…あ…お…?
いつもならする碧の香りがしない―――?
ねぇ、ちょっと離してっ…
“亜稀南”
え…?この声…は……
“亜稀南”
「いやぁぁあ!」
たまらず私は飛び退いた。
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