黒種病

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1996年、日本の人口は急激に減少した。 突然流行りだした『黒種病』と言う病気のせいだ。 体の至るところに黒い斑点が浮かび上がり、やがて体を黒く染め上げてしまう。 しかし、黒種病が恐れられてるのは別に理由がある。 この病気は感染した者の脳を乗っ取り、身体能力を最大限まで引き出す。 それは筋肉の限界すらも無視する。 さらに、黒種病は感染した者の自我を崩壊させ、本能のままに行動させる。 つまり、感染者は俗に言う『ゾンビ』となってしまうのだ。 病気そのものに人を殺す力はないものの、感染者には人を殺す力がある。 そのため、国は黒種病患者を『処分』し始めた。 その黒種病をきっかけに、ある少年の人生は静かに、確実に崩れていく。
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