第1章

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物心付いたときには親戚の家をたらい回しにされていた 行く家行く家で優しくしてもらった記憶は一度もない いつでも厄介者扱いされた そんな状態だから学校で友達ができたことはない どの学校でも俺は所謂いじめられっ子だった 勿論高校に行く学費を出してくれる人などいるわけもなく 中学を出てすぐに就職し、親戚の家を追い出された 世の中とは不思議なもので、どこからか俺が孤児だということに気付かれ 会社でも苛めがはじまった 更に、親戚達から 昔世話してやったんだから、金を貸せ と少ない給料を更に搾り取られ この人生はさすがに疲れた そう思い、せめてもの復讐のつもりで 会社の屋上から自殺した
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