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なのになぜ俺は生きている……?
なんだこの白い空間は
なぜ身体がどこも痛くないんだ
『貴様が白井諒か』
背後から重厚な低音の声が聞こえた
「何だ……お前は」
振り向いた先には、黒い球体状の液体がうにょうにょと形を微妙に変化させながら浮いていた
『私か、私は貴様らが言うところの神だ』
『正確には、創造主だが』
『貴様ら全ての父であり、母である』
『草も海も空気も生物も等しく私の子だ』
「そんな創造主サマが俺に一体何の用だ」
未だにこいつが創造主とか言われても全くピンと来ないが
この液体から発せられる声には不思議と信用させる何かがあり
俺は既にこいつを創造主と信じていた
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