第1章

3/11
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「「「きいやあーーー」」」 朝から大音量の黄色い声。 周りを見たら女子女子女子。 今日もしっかり囲まれました。 なんで囲まれるかって言うと、ねぇ。 それは 「「おはよっ」」 「「「ぎいやあーーー」」」 後ろにいる双子ちゃんのせいでした。 校内一のイケメンの双子ちゃん。 それは俺の弟たちのこと。 正樹と由樹。 ちょっと甘やかし過ぎたと後悔しつつ、今日も一緒に登校。 「正樹君、由樹君。みんなでクッキー作ったから良かったら食べて!」 顔を真っ赤にして包みを渡す女子。 あ、おいしそう。 今度クッキーつくろ。 「すまん。もらえない」 「瑞樹の弁当あるから、食べれないんだ」 「「「きゃー!姫のお弁当よーー」」」 姫ってだれだよっ! てか、もらってあげろよ。 「ほらっ、行くぞ。姫。」 「そろそろ時間やばいしね、姫。」 「姫姫うるせぇーー!」 今日も無事いれるだろうか。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!