対立

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「……どうせそれも 逃げる為の 適当な嘘だろう」 騙されるものかと 疲れたように 頭を振る社長に、 温人さんは笑った。 「俺は嘘はつきませんよ。 プロポーズした ばかりなんです。 そういう訳なので 今夜の話はお断りします」 先方にも そのようにお伝えください。 まるで心のこもらない言葉に 社長の眉が寄っていく。
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