対立

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「本当だと言うなら さっさと式を挙げて さっさと子どもを作れ」 投げやりな命令に 肩が跳ねた。 温人さんの手が あやすように撫でてきたけれど。 払いのけたくて 仕方がなかった。 「まあ。 それは追々」 「随分悠長なことを言うな。 お前は母親に 似すぎていて困る。 呑気な女は 嫌いじゃないが 呑気な男は腹立たしい」
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