対立

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「我が父ながら 相変わらず 突然現れる 竜巻みたいな人だな」 疲れたような 気の抜けた声に 抑えつけていた感情が 一気に膨れ上がった。 「な、に……」 「奈々緒?」 「何、いまの!?」 温人さんを 突き飛ばすようにして 彼から離れる。 尾をひく緊張と 怒りから 手が震えていた。
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