1 見知らぬ部屋

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状況は全く分からないが、戦闘能力を上げてくれるブーツがあったことに真斗はほっとする。 ブーツを手に取ると、隣のブーツに、彼女も手を伸ばした。 「これ、私のだわっ」 2人はブーツを履きながら、情報交換を始める。 「私の名前は、承(しょう) 明凛(めいりん)。 韓国と中国のハーフなの。 父の会社で働いてて、仕事で日本に来てる時にあれが起こって…、10人くらいで4、5年逃げていたの。 でもそこから記憶がないわ」 真斗は、気になったことを口にする。 「あれって?何?」 不思議そうな顔をして、承は言う。 「あれって、例のあれ、あの日に決まってるじゃない…」
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