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状況は全く分からないが、戦闘能力を上げてくれるブーツがあったことに真斗はほっとする。
ブーツを手に取ると、隣のブーツに、彼女も手を伸ばした。
「これ、私のだわっ」
2人はブーツを履きながら、情報交換を始める。
「私の名前は、承(しょう) 明凛(めいりん)。
韓国と中国のハーフなの。
父の会社で働いてて、仕事で日本に来てる時にあれが起こって…、10人くらいで4、5年逃げていたの。
でもそこから記憶がないわ」
真斗は、気になったことを口にする。
「あれって?何?」
不思議そうな顔をして、承は言う。
「あれって、例のあれ、あの日に決まってるじゃない…」
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