1 見知らぬ部屋

11/36
前へ
/498ページ
次へ
真斗は何のことなのか全く解らなかった。 「お、おいっ!たたっ、助けて!」 部屋の奥から男の声がした。 真斗と承が振り向くと、 一番奥の台の上で、小柄な男がもがいていた。 真斗と承は、男の台に近づく。 「大丈夫か?記憶は…何か覚えてないか?」 真斗は情報が欲しかったので、 手足のベルトを外しながら、 男を質問攻めにした。 台から降りた20代後半の 黒く短い髪をした男は、 周りを見渡しながら言う。 「き、記憶ってどういうこと? 例のことが起きてから、 とにかく逃げまくって生きてきた… 確か…赤目の奴らに襲われたような…」
/498ページ

最初のコメントを投稿しよう!

515人が本棚に入れています
本棚に追加