1 見知らぬ部屋

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西暦:2079年 場所:謎の施設 時間:不明 「早くこの実験施設か何かから逃げよう!」 承の声を聞いて、 真斗は自分が 謎の白い部屋にいることを思い出す。 部屋を出た3人は、 そのまま薄暗い廊下を進む。 3人が去った静かな部屋の中、 台のそばで倒れている長髪の赤目が顔を上げる。 赤目は何もない空間を見つめながら、 震えた声を出す。 「ず…ずびばぜ…ん……。ずび―…」 グチャァァッ!! 突然、赤目の顔は、爆発したかのように潰れた。 飛び散った血の一部が、 透明な空間に当たって弾ける。 カッカッカッ―… 宙に浮いたままの血は、足音を引き攣れて、 ドアの方に進んでいった…。
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