1 見知らぬ部屋

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真斗らが廊下を30m程進んだところで、 突然、大きな音が鳴り響く。 ド――――ン ババババババ――― ババババババ――― 爆発音や銃声だった。 真斗は、あまりの状況に頭を振ったが、 冷や汗が散るだけで、夢ではなかった。 3人は、 承が顎で合図した方に走り出す。 しかし直ぐに、5体の赤目が前方に現れた。 上半身に何も着ていないゾンビ達の 黒ずんだ灰色の皮膚を見て、 真斗はゾクっとする。 承はブラストブーツで2m程の高さまで跳び、 右足の跳び前蹴りで、1体の赤目を蹴る。 ガッ――― 赤目は左腕でガードをしたが、 腕も体も、承の蹴りに吹き飛ばされた。 彼女の戦う姿を見た真斗は、 恐怖を振り払い、 彼女の左にいる赤目に向かってジャンプする。 しかしその瞬間、 承がそのまま左足の上段回し蹴りで その赤目を倒した。 狙っていた標的を承が倒してしまったことで 計算を狂わされた真斗は、 ただ跳び上がっただけになった。
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