1 見知らぬ部屋

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真斗は、仕方がないので左の壁を蹴る。 さらに斜め上に跳んだ真斗がふと気づくと、 目の前に、残りの3体の赤目のうちの 1体の顔があった。 真斗は、特に意識せず、 跳んでいるままの右足で前蹴りを出す。 ゴッ――― 少し左に蹴ったので、 真斗の体はそのまま回転した。 その回転の勢いで、 次に左足の後ろ回し蹴りを その横の赤目の顎に当てる。 まだ着地してなかったので、 右足で上段廻し蹴りを繰り出し、 最後の赤目の鼻の辺りに当てた。 ガゴッ――― そして、真斗は着地した。 3体の赤目達は、真斗の周りで吹き飛んで倒れる。 ほんの一瞬だった。 自分でも凄いとは思ったが、 真斗は何か変な感じがした。
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