1 見知らぬ部屋

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「…あれ……」 そう零した真斗を、 承と室井は驚きながら称賛する。 「な、何だ?今の?すっごい速かったぞ…」 「…そ、そんなスピードで跳び蹴りを 出せる人なんて初めて見るわ…」 しかし、一番驚いているのは、真斗自身だった。 自分が記憶している自分よりも、 格段に速く動けるようになっている。 真斗は、自分の力に嬉しいと思う反面、 自分に一体何があったのか、どこにいるのか、 さらに理解できなくなった。 「ブラストブーツは、 履いた人の脳に繋がって、跳躍力をくれるの。 …つまり、脳の、その… 回転速度みたいなものが速い人程、速く跳べるのよ。 潜在能力というか、遺伝というか… まぁ鍛錬も重要だけど。 でもここまで速い人は見たことないかも… …ある意味異常だわ…」 承は真斗に説明した。
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