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「…あれ……」
そう零した真斗を、
承と室井は驚きながら称賛する。
「な、何だ?今の?すっごい速かったぞ…」
「…そ、そんなスピードで跳び蹴りを
出せる人なんて初めて見るわ…」
しかし、一番驚いているのは、真斗自身だった。
自分が記憶している自分よりも、
格段に速く動けるようになっている。
真斗は、自分の力に嬉しいと思う反面、
自分に一体何があったのか、どこにいるのか、
さらに理解できなくなった。
「ブラストブーツは、
履いた人の脳に繋がって、跳躍力をくれるの。
…つまり、脳の、その…
回転速度みたいなものが速い人程、速く跳べるのよ。
潜在能力というか、遺伝というか…
まぁ鍛錬も重要だけど。
でもここまで速い人は見たことないかも…
…ある意味異常だわ…」
承は真斗に説明した。
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