515人が本棚に入れています
本棚に追加
1 見知らぬ部屋
西暦:2079年 場所:不明 時間:不明
「あっ!!」と叫びながら、目を開けた真斗は、眩しさで直ぐに目を閉じる。
真斗は白い視界の中、自分がどこにいるのか精一杯考えた。しかし、全く見当がつかない。
仰向けで冷たい台の上にいるようだが、ここがどこなのか、何をしているのか、されているのか、全く分からない。
「俺は…高校3年生で…、そうだ…。父さんがリストラされて、俺は大学進学を諦めて…就職を探してた…
で…、家に帰る途中、自転車で…、事故に遭った……」
真斗は、少し思い出した後、手を動かして、驚く。
「――――――!!!」
両手首には、革のベルトが巻かれている!
足も同様だった。
真斗は台の上で拘束されていた!
最初のコメントを投稿しよう!