1 見知らぬ部屋

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1 見知らぬ部屋

西暦:2079年 場所:不明 時間:不明 「あっ!!」と叫びながら、目を開けた真斗は、眩しさで直ぐに目を閉じる。 真斗は白い視界の中、自分がどこにいるのか精一杯考えた。しかし、全く見当がつかない。 仰向けで冷たい台の上にいるようだが、ここがどこなのか、何をしているのか、されているのか、全く分からない。 「俺は…高校3年生で…、そうだ…。父さんがリストラされて、俺は大学進学を諦めて…就職を探してた… で…、家に帰る途中、自転車で…、事故に遭った……」 真斗は、少し思い出した後、手を動かして、驚く。 「――――――!!!」 両手首には、革のベルトが巻かれている! 足も同様だった。 真斗は台の上で拘束されていた!
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