1 見知らぬ部屋

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カッカッカッカッ―― 混乱している真斗は、さらなる危機を予感し、呼吸と脈を荒くする。 いくつもの足音が止まると、部屋のドアが開く。 真斗は薄目でドアの方を見ながら、意識がないふりをした。 入って来たのは、白衣を着た2人の男だった。 真斗は彼らを見てぞっとする。 男達の目は真っ赤だった。 それに皮膚も黒ずんでいて、異臭もする。 ゾンビだ――――!!! 真斗の脳は咄嗟にそう判断し、恐怖で体を震えさせる。  「ご…ごの男が目覚めるのは、ぞろぞろのはず…だ」 黒い長髪で細めのゾンビは、掠れた声とよだれを口から出した。
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