1 見知らぬ部屋

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喋るゾンビに驚いて、真斗は息ができなくなった。 大柄な方のゾンビは、真斗の胸を睨む。 真斗の心臓は恐怖で、さらに激しく暴れる。 「ご、ごいつ…脈が速ずぎる…。いじぎ…が戻っでるの…では…」 長髪のゾンビも、頷きながら言う。 「ぞ…ぞをう…だな。ちゅ…注射をぐで」 大柄なゾンビは、白衣のポケットから注射器を出す。 腕を掴まれた真斗は目を見開き、我武者羅に暴れる。 「ああ―――!!」 ゾンビ達は、叫ぶ真斗の左腕に注射を射した。
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