第零章 はじまりのハジマリ

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しびれを切らした担任は、直接生徒に男子生徒の事について問うことにした。 だが、皆首を横に振るばかり。 まったく手がかりは掴めなかった。 その男子生徒は、それきり1度も学校に登校することはなかった。 どこかに転校したとか、しないとか。 そんな噂が流れていた。 生徒達の思惑通りに事が進んだのだ。 いじめの成功に生徒達は手を取り合って喜んだ。 皆満面の笑顔だった。 そして、クラスの誰もが男子生徒の事などすっかり忘れてしまった3年後の夏。 高校2年生になった彼らは恐ろしい体験をすることになる。
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