第零章 はじまりのハジマリ

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大きな校舎が坂の上に見えてきた。 もうひと踏ん張りだ。 勢い良くペダルを踏み込み一気に坂を駆け上がる。 校門を過ぎるとバスターミナルがある。 そこにはもう大型バスが停っていた。 一年生が荷物を積み込んでいる。 「おはよー!」 挨拶をすると、 「おはようございます!」 口々に挨拶を返してくる。 駿哉は駐輪場に自転車を停めると、部室に急いだ。
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