第1章

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不思議ちゃんはふわりと笑って、ここの美味しいですよねと言ってくれた。 囁く様な音量で、エクレアを私に渡すと軽く会釈して立ち去る。 笑った… 笑顔マジカワイイ いや キレイだ~… 怯えてバカみたい 普通に生きてるし!! エクレアと弁当を手に持ち、ボンヤリしていた私の頭に傘と言う単語が浮かんだ。 慌てて自動ドアに走ると買い物を済ませた彼女がちょうど立ち去るところ。 入口に立て掛けていたビニール傘を手に持つ。 傘立ては雨の日以外は収納する為に置場所が無かった様だ。 彼女は昼に見た様に 雨粒の一滴も降っていない夜の中を傘をさして去って行った。 不思議ちゃんはやはり不思議だ…
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