Shot【4】

2/39
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
アパートに帰りつくと、田中が暗い顔つきで僕を待っていた。 「小西、ちょっといいか?」 …来ると思った。 大丈夫、心の準備は出来ている。 「何だい?怖い顔して。まあ、上がれよ。」 僕は平静を装い、田中を部屋に上げた。 冷蔵庫からビールを出す。 田中はそれには手をつけずに、僕をじっと見ている。 「何だよ?…男に見つめられても全然嬉しくないよ。」 「小西、聞きたい事がある。」 「それは、さっきも聞いた。君らしくないな、はっきり言えよ。」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!