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「小西、あいつとはどんな関係なんだ?今朝、お前を尋ねてきた野郎だ。」
…やっと、本題か。
「花田君の事かい?彼とは友達だよ。」
「なぜお前にあんな友達がいる?長年一緒にいるが、初めて見たぞ。」
「田中…。」
僕はわざとらしくため息をついた。
「分かるだろ?彼、特殊だからさ…紹介出来なかったというかさ。…まあ僕とは趣味は合うんだけど。大抵は彼を見ると、みんな引いちゃうんだよ。」
「そりゃあ。…そうかもな。しかし、趣味ってお前が?」
僕は事前に用意していたアイドルの写真をテーブルの上にばらまいた。
「うっ…嘘だろ!?お前、アイドルにはまったく興味ないって…!昨日も俺に赤目衣里沙の生写真くれたよな!?」
「田中、僕は赤目に興味がないと言っただけで、ひいきの子は別にいるんだよ。」
田中の開いた口が塞がらない。
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