4人組

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-June- 三年生になり2ヶ月が過ぎた頃。 優と私は誰もいない廊下の片隅で他愛もない会話をしていた。 前の教室のドアがガラガラと音を立てた。 中から出てきたのは二人の女子生徒。 確か、隣のクラスの子達だ。 「ねぇ」 無愛想に一人が呟く。 「は?なに?」 ついつい私も無愛想に呟いてしまう。 「さっきから話し声聞こえてんだよね。」 確かに少し声は大きかったかもしれない。 でも、人の悪口を言っていたわけでもなければ迷惑なほどの大声でもない。 「だからなに?」 私はそう言った。 「めちゃくちゃ楽しそうじゃん。私達も混ぜてよ!」 笑顔でそう言った二人の思いがけない言葉を聞いて、私と優は目を丸くした。 そして、四人顔を見合わせて少し笑ったんだ。
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