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「………あっ……」
するとその真っ黒な空に、不意に一筋の光が走る
それが流れ星だと気づいた瞬間、また、一筋
「……今日……4月23日の深夜0時は、うしかい座の流星群が見ごろなんだって……この前ネットで見たんだ……」
今や、2人が見上げる空にはキラキラ光る星の雨が降っていた
1つ、2つ────数え切れないほどの光のつぶが、パッと現れては海におちていく……
普段は滅多に見れない流れ星が、すでに数え切れないほど降ったにもかかわらず、その雨はいっこうに止む気配がなかった
「……いっぱいお願い事できるね。」
くすくす笑いながら、陽花がつぶやいた
「………1つ。……たった1つでいいのに………。
俺はただ、陽花と────」
「…………え?」
「…………いや、なんでもない。」
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