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バイト先のスターバックスのスタッフルームをでて、店の中をドアに向かって歩く
夜もふけて少し空いてきたこの郊外のスタバ
ふと窓側の長机席を見ると、見慣れた青色のリュックと、後ろ姿が見えた
「……あれ?……涼!」
「あ、陽花じゃん!バイトだったの?」
それは学業においても、生徒会においても、よきパートナーの涼だった
机の上には授業でつかわれている数学の問題集が広げられていて、傍らには飲みかけのチョコレートチップキャラメルフラペチーノ
「うん、そう。……あ、21時までバイトだったっていうのは、内緒の方向で……」
「あははっ……オッケーオッケー。」
初等部から高等部まで全校生徒2400人を束ねる生徒会長としていつも立派な涼は、真面目で完璧なように見えるが以外と普通の男子だ
なんでもそつなくこなすように見えて、実は影でものすごく努力し、悩んでいるのを私は知っている
一緒に勉強したり、生徒会の仕事をしたり、同じ中学校教師が将来の夢なだけあって進路活動も一緒だし、他愛のない会話をするなかで時にはふざけあったりもする
好きなものも嫌いなものも、お互いのことは初等部から一緒だっただけあって、よく知っているように思う
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