第59話 悪夢のような予知夢

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 * * *  目を開けると真っ白だった 眩しいほど広がった白い空間 この場所は……僕、知らない…… でも彼女はわかる。目の前からゆっくり歩いてきたのは女神 『闇は突如と来る 汝の身にも……闇は突如と来るだろう……』 彼女はそう言って消えていった 言葉の意味がわからず首を傾げていると後ろから倒れる音がした アリス……? 彼女から真っ赤な血が流れ出て、血で白い空間を赤く染める 死んでるの……? …………何で……? 呆然としているとまた肉が切り裂かれるような音が耳に生々しく届く また赤が染めていく空間…… 助けようにも、動きたくても動けない 何も出来ない…… 何で……、僕は……護らなきゃいけないのに…… 何で動けない……っ 「アッシュ……」 ″誰か″が僕の名を呼ぶ…… ″誰か″の服は血に染まっている 「頼む…… 私を……消してくれ……」 悲しそうに泣きながら 狂ったように笑いながら ″君″は……何で泣いてるの? 何で……狂ったように笑ってるの? どうして―――― ″エド″は僕に大鎌を振り上げてるの? 「私がお前を殺す前に――」 そして降り下ろされた 闇が……僕を呑み込む…… 心が苦しい…… なんで君がこんなことを ……また意識が沈んでいく……
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