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床で寝潰れているアリス達に掛け布団をかけていく
アッシュ「…………」
マカオ「まだ起きてたの?」
アッシュ「うん」
″せっかくだから二人で飲み直しましょ?″とマカオに誘われて軽く頷き、ソファーに並んで座る
大した会話もしないで黙っていたがアッシュが口を開ける
アッシュ「さっきアティ達の事聞こうとしたでしょ
アリスは気を使って止めたけどさ」
マカオ「そういえば遮られちゃったわね」
ジョッキに入ったビールをマカオはイッキ飲み。
少し間を開けてからボソリとアッシュは呟く
アッシュ「レイチェルはもう三年前に死んだよ」
マカオ「え?……まさかアティちゃんも?」
アッシュ「アティは消息不明
だから今、旅をしながら捜してるんだ……」
そう。本来僕が旅をしている理由。
娘であるアティを生きていると信じて捜しながら旅をしていた
マカオは寂しそうな顔をしながらビールを注ぐ
マカオ「そう……。それで国に行っても居なかったのね」
アッシュ「ごめんね、何も言わなくて」
″いいのよん?″と言いながらアッシュの背中を叩く。
マカオ「でも、よかったわ。貴方は無事で
あの国、半月で何百人が亡くなったって聞いてて心配してたのよ?
惨殺事件らしいけど、知ってたかしら?」
マカオの言葉に手に持っていたコップを強く握る。
顔を合わせず答える
アッシュ「その何百人もの人を殺めたのは僕だ」
マカオ「え?」
アッシュ「……レイチェルとアティをあんな目に遭わせた連中、関係者、家族まで許せなくなってさ……
気づいたら、あれだけの人達を……」
マカオ「アッシュちゃん……」
あの時は呪いの痛みよりも怒りが、憎しみが強かったから感じなかった。今思えば……自分が殺ったことを後悔している
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