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第62話 命懸けの鬼ごっこ①
前回食堂で大暴れしたおかげで一時的だが追い出されました。
てなわけで……
アリス「今から訓練ってことで鬼ごっこするわよ」
アッシュ「訓練で鬼ごっこ?」
ノア「街中で?」
結構にぎやかだし、大の大人が鬼ごっこって……
クロノスのように孤児院の子供と遊ぶならまだしも大人七人の子供一人でやるものじゃないし
アリス「そこまで広くないし丁度いいって感じ
鬼は私とリリィでするわ。タッチされたら失格だから」
リオン「俺もやる!」
アリス「いいわよ♪」
露骨にめんどくさがっているエドを無視して話が進む
それに鬼ごっこにしてもタッチしたら交代じゃないならどうしろと……
ノア「つーか、捕まったら何処に居りゃいいんだ?」
アリス「宿に居たらいいわ。静かにしてればまた追い出されたりはしないだろうし
さ、やりましょ」
マカオ「じゃあ、私も参加しましょうかしらん♪」
嗚呼、やっぱり参加するんだ……
暇そうについて来たから何となく想像はしてたけど
エド「制限時間は?」
アリス「日が沈む頃よ
私が分かりやすい合図で知らせるわ」
エド「分かりやすい合図?」
アリス「神子ならではの合図、楽しみにしてなさい(笑)」
首を傾げたが、まぁその時になればわかるならいいか……
アッシュ「とりあえず捕まらなきゃいいんだよね?」
アリス「そうだけど、あんた反則的な技は無しだからね」
アッシュ「さすがに僕もそこまで万能じゃないよ……(苦笑)」
″あんただったら何でもやりそうだもん″と真顔で言われて思わずまた苦笑してしまう
そしてニヤニヤしながらみんなの方を向く
アリス「でも、只の鬼ごっこだと楽しくはないわ
捕まったら……」
アッシュ・エド・ユキ・ノア・リオン「うっ……Σ」
アリスが見せたのは気味の悪い色のした液体の入ったビン。
嫌な予感しかしない……
アリス「私が作った特製ドリンクを飲ませるわ(笑)」
″あんなもの飲んだら絶対死ぬ……″
絶対逃げ切ると誓う五人とは裏腹にマカオはニコニコしていた
マカオ「あら、美味しそう♪」
アッシュ・エド・ユキ・ノア・リオン「はあっ!?Σ」
こいつの目は節穴か!?
と五人はそう思っていたがアリスは容赦なく手を叩く
アリス「じゃあ、行くわよ
よーい……スタート!!」
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