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あっち、というように少し先の傾斜のあるところを指差す。丁度そこから1人の少年が小走りにやってくる。見た目は半袖から伸びる四肢が華奢なのと、小麦色に焼けた肌。首から「水難」と書かれたお守りをかけていた。
「大地パラソル開けるの手伝ってくれ。俺一人では無理っぽい」
「おー鳳仙花さっきまで寝とったのに元気じゃのー」
大地は釼の頭をポンポンと叩く。
「ええーい頭を叩くな!身長が縮んだらどうしてくれる」
「釼は縮むほどないよね…私より低いし」
そう釼は150センチに満たない鈴音よりさらに5センチばかり小さい。
そのため腕の長さも大地に比べると拳二つ分ほど違う。
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