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殺気とも言えるほどの緊迫した空気。
アキは、桜田と古田の顔をチロチロ見る。
二人とも恐ろしい顔で話している。
桜田が一言言葉を発せば、その言葉に古田が突っ込む。
いつものクールな古田ではなかった。
仕事をしている時に、こんなにムキになる古田の姿は見たことがない。
それもそのはず…。
古田は桜田に対して、少し怒りの様なものさえ感じていたのだ。
個人的な感情ではあるが、アキの事を考えると、やはり腹が立ってしまう古田。
桜田は何もなかった様にアキに接している。
分かってはいるが、それが尚更腹が立つ。
それでついつい、桜田に突っ込んでしまうのだ。
桜田自身、そんな古田の態度に感じるものがあった。
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