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桜田は、最後までアキの異動には反対していた。
企画部には、古田もアキも必要だと思ったからだ。
だが、上の決定は覆ることなく、アキの異動が決定してしまった。
古田を企画部に戻して欲しいとアキに言われた時、桜田の心の奥では嫉妬していた。
もう一人の桜田がこう言っていた。
「何をいい子になってるんだ。
古田が居なくなれば、もう嫉妬する事はなくなるだろう。
アキの頼みなんて聞く必要はない。
古田を異動させて、アキから離すんだ」
こんな思いと戦いながら、桜田は古田を企画部に残す決断をした。
だが、この決断が後悔する事になるとは…。
この決断が自分に降りかかり、アキとの距離が離れてしまった…。
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