第五話  憂鬱

15/26
前へ
/26ページ
次へ
桜田と古田の激しくも熱いぶつかり合いで、あっという間に時間は過ぎて、お昼になった 「古田課長補佐の熱い意見は、是非参考にさせて頂きます。 それでは、お昼になりましたので、三十分の休憩の後、また続きをしましょう」 桜田はそう言って、会議室を出て行った。 桜田が出て行くと、その後、古田と京田も会議室を出て行った。 アキとゆいは、お弁当と飲み物をテーブルに並べながら話をしていた。 「古田さん、あれは完璧に嫉妬だね。 子供みたいに、ムキになってたもんね」 聞きたくない言葉を、ズバッとゆいが言ってしまった。 『嫉妬って何に?古田さんは真面目に考えてただけじゃない。 でも、なかなか激しかったよね』 アキは知らないふりで話していた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加