第五話  憂鬱

16/26
前へ
/26ページ
次へ
「何かまととぶってんの、アキ。 アキだって分かってたんじゃないの。 古田さんが私情を挟んで話してたこと。 そうじゃなかったら、古田さんがあんなにムキになったりしないよ」 ゆいがそう言うと、会議室に古田と京田が入って来た。 『ゆい、私、一服してくるから、先に食べてて』 アキはそう言って、会議室を出て行った。 アキが会議室を出て行くと、古田がこんなことを言い出した。 「星川、やっぱりやりにくいよな…。 このプロジェクトに星川が必要なのは分かるけど、外してやった方が星川のためかも知れないな」 「そうかも知れないな…」 と京田も古田の意見に同意した。 が、ゆいは違う気がした。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加