第五話  憂鬱

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確かにアキはやりにくいだろう。 でも、目の前に好きな人が居たら、やっぱり嬉しいはず。 どんなに辛くても、苦しくても、好きな人の顔を見れるのは、嬉しくないはずがない。 何を言われても、仕事だと言うきちんとした口実がある。 アキは言葉に出して言わない分、そうゆう思いは強いはずなのだ。 ゆいはそんな風に思っていた。 アキはと言うと、タバコを吸いながら思っていた。 ”課長、元気そうで良かった。 久しぶりに顔見たら、涙出そうだったよ…” ゆいの言う通り、桜田の顔が見れた事は、アキにとって嬉しいことだ。 例え、話が出来なくても、顔を見れるだけで、安心出来るのだ。 これが乙女心と言うものだろう。
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