第五話  憂鬱

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久しぶりにアキの顔が見れて嬉しい反面、元気のないアキの事が気になっていた。 アキの事を思うと、皆とは一緒に食事は出来なかった。 自分の事が原因で、会社でアキに辛い思いをさせている事は分かっている。 このプロジェクトメンバーに加わった事で、周りに冷たい目で見られている事も分かっている。 それでも、アキと一緒に居たい。 それは、自分のわがままなのだろうか。 桜田は、そんな事を思いながら、空を見ていた。 三十分の休憩が終わり、桜田は会議室に戻った。 「一時からは、第一会議室で顔合わせ兼打ち合わせを行います。 進行は、僕と古田課長補佐、京田主任は画像を、星川さんと高梨さんは書記をお願いします」
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