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アキは観葉植物に話掛けている。
『星川さん、久しぶりですね。
また、一緒に仕事が出来て嬉しいです。
頼りにしてますので、宜しくお願いします。
何て言うのかな…』
こんな独り言を言って、笑ったりしているアキ。
人から見れば、おかしい人に見えるだろう。
最近は、朝のこんな一人会話が日課のアキ。
この一ヶ月のアキの思いは、この観葉植物だけが知っている。
何とも寂しい女の典型的パターン?
一志が居なくなった後のアキもこんな感じだった。
また、あの頃に戻ってしまうとは…。
好きだと言う思いだけで突き進めたら、どんなに楽だろう…。
相手の事を考えると、それが出来ない。
だからこそ、苦しいのだ。
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