第五話  憂鬱

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何もなかった様に、笑っていることも、今のアキには辛いこと。 そんな事を思いながら、タバコに火をつけ、テレビをつける。 タバコを吸い終わると、テレビのニュースを見ながら、アキは朝食を取る。 こうして一時間、ゆっくりと過ごす。 重い身体をゆっくりと動かして行く。 毎朝、変わらず気が重い…。 それでも、アキは会社に向かって行く…。 それは一体どうしてなのだろうか…。 企画部の時とは違い、仕事はアキが居なくても困ることもなく進むし、会社が楽しい訳でもない…。 今、アキを動かしているものは何なのか。 そう考えると、いつも辿りつく言葉はプライド。 それもあるだろうが、やはり桜田の事が気になるからと言うのが本当の所だ。
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