第五話  憂鬱

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深呼吸をして、小さな声で”よしっ”と自分に声を掛け、会議室のドアをノックした。 ドアを開けると、中には企画部のメンバーがすでに席に着いていた。 『商品開発管理部の星川です』 アキが挨拶をすると、笑顔で桜田がこう言った。 「星川さん、お久しぶりです。 また、一緒に仕事が出来て嬉しいです。 頼りにしてますので、宜しくお願いします」 アキは思わず噴出しそうになった。 自分が想像していた通りの言葉が返って来たからだ。 想像と違っていたのは、桜田が笑顔だったと言うこと。 アキは、ゆい、古田、京田に宜しくと声を掛けて席に着いた。 席について、参加メンバーを見ると、知らない顔がいた。
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