第五話  憂鬱

9/26
前へ
/26ページ
次へ
午前中の打ち合わせには、この他五人の計十人が参加していた。 全員揃った所で、桜田が一人一人を紹介する。 残りの五人は、アキの知らない人達で、アキが紹介されると、納得した様な顔をした。 そう、会社内でアキの名前は有名で、誰もが知っている。 皆はこんな風に思っているだろう。 「あぁー、これがあの有名な桜田課長との噂の人」かと。 そんな事を考えていたアキの顔を見て、ゆいが微笑んでいた。 「アキ、気にすることないよ」 きっとそう言いたいのだろう。 アキはゆいを見て、小さくうなづいた。 そして、古田と京田もアキの顔を見てうなづいた。 こんな四人を桜田は密かに見て、少しホッとしていた。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加