第13章
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「だがな、しずる…」 「なに?」 「彼女はどう思うかな?」 えっ? 「お前が不安なように、彼女も不安だとは思わないか?」 あっ、そうか…… 親父に言われ、考えた。 そうだ、俺が――― だから『なかったことにしてくれ』と言い、自分の部屋に 戻ったのだった。
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