228人が本棚に入れています
本棚に追加
僕はテレビのリモコンのボタンを押した。
画面に映像が映し出される。
映像では、王女らしき少女が呪文を唱えていた。
すると、魔法陣が強く輝いて、海里が召喚された。
『え?ここはどこだ…?つーか理音は?』
『初めまして、勇者様。ここはクリスタ王国。
私はレイア・クリスタ。この国の第一王女ですわ。』
王女は少し頬を赤らめながら、自己紹介をした。
『あ、はい…。俺は夏川海里です。で、俺は何でこんな所に?』
海里は愛想笑いをしながら問いかけた。
海里は鈍感ではないし、王女が頬を赤らめてる意味もわかってるんだろう。
その証拠に、愛想笑いは頬が引きつっていた。
『それは別の部屋で説明しますわ。
こちらに来てください。』
そう言うと、王女は海里を案内し始めた。
着いたのは、物凄く広い部屋だった。
中央には、威厳たっぷりの王様(多分)が座っており、周りには賢そうな貴族(多分)や兵士(多分)が待機している。
まぁ、中には脂肪をぷるんぷるん揺らして、自分が一番偉いとでも言いたげなオーラをだしてる気持ち悪い貴族(多分)もいるんだけど。
最初のコメントを投稿しよう!