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「そこは気にしたら負けだよ。とりあえず座ったら?」
そう言うと、海里は戸惑いながらも、近くにあった小さめのソファに座った。
「うわぁ…。他人の家でいきなり座るとか図々しすぎない?」
「理不尽!!」
「そこは気にしたら死ぬよ。ねぇ海里、一つ聞いていい?」
「死ぬの!!?って何?」
驚いてツッコミを入れていたと思ったら、いきなり真面目な顔になった。
ていうかイケメンって狡いよね、どんな表情しててもイケメンなんだから。
「その足元にある魔法陣みたいなの何?」
海里の足元には、まさに魔法陣!って感じの物があった。
幾何学模様だかルーン文字だかが書いてあり、淡く光り輝いている。
……これ、確実に勇者召喚だよね。
まさか、あの時の勇者召喚でも起こんないかな発言がフラグになるとは…。
「は?…何これぇ!?」
海里は足元の魔法陣を見ると素っ頓狂な声を挙げた。
ていうか今まで気づかなかったのか…。
「え!?何、何なのこれ!!?」
▼かいり は パニック になっているようだ!
りおん は どうする?
たたかう
ねる
にげる←
▼りおん は にげる をせんたくした!
「さて、勇者召喚に巻き込まれないように逃げるとしますか…」
「いやいや!?助けろよ!!?」
えー…。めんどくさい。
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