ぷろろーぐ

3/4
前へ
/110ページ
次へ
「そこは気にしたら負けだよ。とりあえず座ったら?」 そう言うと、海里は戸惑いながらも、近くにあった小さめのソファに座った。 「うわぁ…。他人の家でいきなり座るとか図々しすぎない?」 「理不尽!!」 「そこは気にしたら死ぬよ。ねぇ海里、一つ聞いていい?」 「死ぬの!!?って何?」 驚いてツッコミを入れていたと思ったら、いきなり真面目な顔になった。 ていうかイケメンって狡いよね、どんな表情しててもイケメンなんだから。 「その足元にある魔法陣みたいなの何?」 海里の足元には、まさに魔法陣!って感じの物があった。 幾何学模様だかルーン文字だかが書いてあり、淡く光り輝いている。 ……これ、確実に勇者召喚だよね。 まさか、あの時の勇者召喚でも起こんないかな発言がフラグになるとは…。 「は?…何これぇ!?」 海里は足元の魔法陣を見ると素っ頓狂な声を挙げた。 ていうか今まで気づかなかったのか…。 「え!?何、何なのこれ!!?」 ▼かいり は パニック になっているようだ! りおん は どうする? たたかう ねる にげる← ▼りおん は にげる をせんたくした! 「さて、勇者召喚に巻き込まれないように逃げるとしますか…」 「いやいや!?助けろよ!!?」 えー…。めんどくさい。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

228人が本棚に入れています
本棚に追加